医師がすすめるウオーキング (集英社新書) (集英社新書)泉 嗣彦
集英社 刊
発売日 2005-04-15
毎日の習慣として運動を。 2007-07-30
1 どんな本か
タイトルのとおり著者は医者であり、人間ドックや健康指導を行うことで得られた教訓をもとに書かれた本。
そのエッセンスは、
(1)生活習慣病の改善のためにハードルの高い生活改善メニュー(ハードな食事・運動改善)を課しても、ほとんどの人が実行できない。
(2)そうであれば、できることをする方がよほどためになる。具体的には、日常生活の中で、少し活動的に過ごす。これまでより少し、多く歩くようにする。
(3)メカニズムは完全に明かになっていないが、ウォーキングは生活習慣病の改善に効果がある。
(4)そして、歩くことで生活にハリができ、いろいろなものに興味がわき、活動的な生活を送ることができるようになる。
2 読んだ感想
最近はウォーキングブームでテレビや本で様々な解説がある。知識の面では、これまでの解説本に比べて特段驚くようなことが書かれているわけではない。
ただ、全体を通じて、著者自身が体験し考えたことが書かれているので、共感できる部分が多い。この本を読んで、ウォーキングをしてみようと思う人も多いのではないか。
私自身、もともと歩くのが好きで週末に山歩きなどしていたが、仕事が忙しく疲れがたまったり、金曜日飲みすぎたり、週末雨だったりで、実際にはさほどの運動量ではなかった。それが、(この本を読んでではないが)、最近、日常生活で歩くように生活を見直したところ、体重は減少し、生活を前向きにとらえることができるようになった。著者の提唱する「ライフスタイル・ウォーキング」の考え方はよくわかる。
簡単に読める本であり、実際にウオーキングをはじめるきっかけを与えてくれる良書。
「医師がすすめる」がミソ 2007-06-30
人間ドッグで「食事に気をつけ、運動してください」といわれた人は多いだろう。
しかし、どんな運動をどれくらいとまで踏み込んだ説明を受けた方はおられるだろうか。
「運動」を真に受け、スポーツクラブなどに入会した日には悲惨だ。
インストラクターが求める「運動」と医師が求める「運動」は根本的に違う。
挙句ハードワークで、スポーツクラブがいやになる。
そして運動しない日常に帰っていく。
こういう方にぜひおすすめの本である。
「どんな運動をどれくらい」の答えが本書にはある。
特に気に入ったのは、医師である著者が「実際に歩いている」ということである。
医師の中には、「そんなん無理や」ということを平気で患者に押し付けるやからが多いが、
著者は、自分がやっている分「無理なことは無理」と強要したり脅したりしない。
「新しい自分作り」にスーッと入っていける本である。
人間ドックで「運動してください」と医者に言われた方はぜひご一読を。
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